3月14日会議で日田市に行ったときに、日田新発見マガジンという
日田市が発行した観光情報誌やおひなまつりの資料をもらっていた。
湯布院からの帰りにひなまつりを見て、高速道路のETC割引が適用される5時過ぎに
福岡へ帰ることにした。

日田市には2004年11月に豆田町を歩き、広瀬資料館に立ち寄ってひな飾りを見ていた。
今回は旅館「山陽館」の女将から聞いていた「専念寺
の展示場へまずは行ってみた。
専念寺1専念寺2専念寺3

全国から不要になったおひなさんが随分集まったとボランティアの婦人が説明をしてくれた。 
所狭しといろんなお雛様約80セットを見ることが出来たけど、
送ってこられた説明書きを読むと、寄付された方々の思いとかおひなさまが家族と共に歩んだ
家庭の歴史を感じることが出来た。
同時に、我が家の子供達と一緒に過ごした時代とかを思い出すことも出来て大変良かった。

次は、歩いて直ぐそばにある「日田祇園山鉾会館」へ入る。
高さ10mを超える山鉾や『見送り』と呼ぶ山鉾の背面を飾る垂れ幕が常設されており、
耳に心地よい祇園囃子が聞こえている。

押し絵ひな
ひな祭りの期間は、日田独自の押し絵びなが
別室で展示されていたが始めて見る。
羽子板同様の薄いおひなさん。
作者に聞くと体は早くできるけど、
顔は先生に頼むので完成するのは随分お金と時間が
かかると言っていました。


*おきあげ雛とは、押し絵びなとも言い、庶民がひな人形の代わりに平面の人形型に
彩色、衣装を張りつけたもの。
これらの人形は日田のみならず筑後地方のひなまつりには必ず登場する。
ひなの国九州・日田編から抜粋)

最後は「小鹿田古陶館」だ。
バーナード・リーチが逗留して制作したことで世界に紹介され有名になった
『小鹿田(おんた)焼き』の里の存在が気になっていたので、たまたま日田駅前の
駐車場へ走るときに目に入ったのがこの古陶館。

高取焼き、小石原焼きの影響を受けており、江戸時代約10軒の窯元で始まり、一つの
登り窯を共同で使い、代々受け次いできたのが小鹿田焼き。
庶民の生活に使われた陶器をお父さんが集めてきて展示している。

濃い緑色が実に良い色だし、有名になった柄も江戸時代に作ったと思えない作品ばかり。
古い久留米絣や、紙でできたお雛様がビックリするくらい保存状態がよい。
小鹿田古陶館
閉館の5時までと思って4時半に入館すると、
館長自らいろいろ丁寧に解説していただいた。
外に出て時計を見ると5時25分でした。
お蔭様で江戸時代実際の生活に使われていた陶器だ
ということが良く分かりました。
思わず感謝。



小鹿田焼き
この写真は引用しましたが、
代表的な柄だ