雲仙から長崎までは地道を1時間半のドライブ。ホテルを10時過ぎに出たけど途中まで
まだ霧が出ていた。
今回の長崎行きのお目当ては「長崎れきぶん」こと、長崎歴史文化博物館
昨年11月3日オープンの新しい施設だ。 特別展では「平戸の至宝とキリシタン文化
展」もやっているので、楽しみにしていた。

長崎れきぶんの外観はたいそう立派でした


この博物館は歴史文化展示ゾーンと長崎奉行所ゾーンに分かれている。
海外との交流、貿易都市としての機能、長崎の国内での情報発信の役割などがCGを
駆使して楽しめる工夫が随所にある。

それから、水琴窟の仕掛けが「れきぶん」にありました。
名前は聞いていたけど実際に聞いたのは初めて。古くは江戸時代から伝わる庭園装飾
の一つで、手水鉢から流れ出た水滴が甕の中で反響し、琴のような音となって聞こえる。
ひしゃくの水をつくばい手前の中央の石に水を流して、耳をあてるとチリチリンと
良い音がします。さてどこにあるんでしょうか。

れきぶん 歴史文化展示ゾーンに入ったところれきぶんで「水琴窟」を見つけた。きれいな鈴音がした

この博物館は「くんち」の舞台である諏訪神社のエリアにあり、長崎奉行所立山役所
が実際にあった場所に建設されその一部が復元されているのが素晴らしい。
長崎奉行は10万石の大名並みで、貿易業務、キリシタンの取り締まりなど大きな権限
を与えられていたことがわかる。遠山金さんのお父さんの奉行日記に基づいて説明し
て興味深い。

土曜日だからか展示案内ボランティアが多く配置されていて、くんちの様子や町屋の
説明など声をかけて教えてくれた。180人もの方がボランティアとして登録されている。

お白洲ではお奉行に向かって「ハハー」のリハーサルお白洲でマグドナルドに通訳するのは英語通訳第1号

一番の目玉は長崎奉行所のお白州でのお奉行の評定を面白おかしく見せる観光寸劇だった。
本番前には、奉行が出てきたら「ハハー」と畏まり、奉行がこれにてと言ったら
「一件落着」と言うようにとみんなでリハーサル。これでみんなはいっぺんにリラックスした。
寸劇が終了したら演劇スタッフがどこから来たのとか話しかけてくれる。
まるでディズニーランド並みの楽しさがあったね。
そして奉行と一緒の記念写真を撮ってくれたけど、今日が妻の誕生日と言ったら
ハッピーバースデーと祝ってくれて妻は大喜びで思い出になる最高の一日。

昼食を館内のレストランで取ってから、平戸の特別展も見たので結局合計で4時間も
滞在した。まだ全てを見ていなかったけど、疲れたので雲仙を戻ることにした。

レストラン・ジェイズジェイズからの雲仙は雨雲で覆われていた

雲仙に戻る途中、小高い海岸線に立つ「レストラン・ジェイズ」でコーヒーと
ケーキを食べようと寄ってみた。
入る前に雲仙方面を見ると真っ黒な雲がすっぽりと覆っているのが見えた。
建物に入ると、案内されたエリアは禁煙で、今年派の春にオープンしたところで
ギャラリー風のインテリアでなかなか綺麗。
眼下にはお墓が見えたのにはビックリしたけど、眺めもよいし、メニューを見ると
リーズナブルな価格でランチもある。

『レストラン・ジェイズ』
諫早市早見町155-1
TEL: 0957-28-2028
月曜定休