阿蘇に寄ってから気になっていた「本妙寺」にやはり行こうと思い熊本に向かった。
Baliさんのブログ「加藤清正公の銅像」を読んで300段の階段を登って
みたかったからという単純な理由。そしてそのあと時間があれば夏目漱石の名作
「草枕」にちなんだハイキングコースの情報を掴んでおきたかった。

加藤清正の銅像は中尾山(本妙寺山)の八合目、清正を葬る浄池廟の上手に屹立。
昭和10年(1935年)、清正の没後325年忌の記念事業として製作された。浄池廟の裏手
から銅像までの石段も25段区切りで300段に作られた。戦争末期に撤去されたが、1960
年に再建されている。

本妙寺の300段の石段石段の途中、清正公が見えてきた

どこに階段があるか分からずちょっとウロウロしてしまったけど、この石段は本堂の
左奥に「清正公銅像参道入口」があり奥へ進むと見える。300段への挑戦は思ったより
しんどくなく、明後日が恐いとか言いながら上がり、そこから見えた熊本市内はなか
なか良い眺めだった。また熊本に来る機会があれば是非上りたいね。

清正公の銅像は高さが8.2メートルもある熊本市内が銅像のある公園からは良く見えた

カーナビを天水町草枕温泉にセットして有明海まで走る。ホームページを検索して、
草枕にちなんだハイキングコースがあることを知ってちょっと気になっていた。
小天まで来るけど漱石館とかの表示を探して見つからず少しウロウロしてしまった。
あきらめて草枕温泉の表示にしたがって山の中に入っていくと、草枕交流館を見つけた。

草枕交流館草枕と小天温泉の関係などを紹介している

真新しいなと思い聞くと昨年オープンしたそうで、まずは映像と音声による説明を
聞いてくださいと右側のホールに案内された。漱石の名前は分かっていても草枕と
小天との関係は分からないので、このビジュアルな説明は良かったね。『こてん』と
か『しょうてん』とか読んでいたけど、この説明で小天は『おあま』と呼ぶのが分かった。
この交流館では漱石が魅せられた小天や草枕を書き上げた背景を説明してあり、
草枕の道(草枕ハイキングコース)の終点となっている「前田家別邸」のそば
にある。
小説「草枕」の舞台となった小天のある玉名市はこの散歩道を観光再生の起爆剤とし
て動き出しているのが分かった。

夕方逆光でまぶしかったけど、有明海の眺めが素晴らしかった

「草枕温泉てんすい」は隣の丘の上にあるだけに、ここから見える有明海や周辺の
ミカン畑の眺めも良さそう。温泉の泉質そのものはさほど良いとは思わなかった
けど、露天風呂から見る有明海は最高の眺望でした。
草枕交流館のホームページを開くと、この温泉や、ハイキングコースなども紹介しているので便利。

次回は夏目漱石の歩いた道をたどってみたい。玉名温泉に泊まり、漱石にちなんだ
「草枕の道」を歩くなんてそそられるね。