英彦山に行こうとBaliさんのブログを頼りに地図を見ていて、日田まで行くなら「小鹿田の里」から、小石原、英彦山に入ることにした。さあ出発で僕が忘れ物を取りに戻っている間に、妻が車のナビを英彦山神社にセットしていたので、小鹿田に行くよと伝えて9時20分に出発。

日田インター経由で小鹿田の里には10時半に到着。事前に小鹿田焼のホームページで調べて、駐車場は町の一番奥に止めようと決めていたので、車を進めて行く。小鹿田案内マップが用意されていて、初めて行く人間にも勝手がわかっているのは助かる。

偶然だったけど、10月13日・14日の2日間は「小鹿田焼民陶祭」、今回が第45回。窯元を訪ねるのは面倒だと思っていたので、こういったイベントがあると全てを見て廻れるからラッキー。

小鹿田民芸館小鹿田民芸館は小さいけど必見

まずは、「小鹿田焼陶芸館」を訪ねる。自分で灯りのスイッチをつけて上がる。小鹿田焼の歴史、装飾技法の説明、現代の作品などがコンパクトに分かる。 ぱっと目に入ったのを見ると、バーナードリーチの昭和29年の作品「鹿文大皿」がさりげなく置いてあったのには驚く。小鹿田の歴史は1705年に小石原から陶工を招いたのがはじまり。以来、伝統の製法が今も10軒の窯元の人々によって受け継がれている。昭和6年、柳宗悦に世界一級の民陶と激賞され、昭和29年にバーナードリーチが小鹿田焼に1ヶ月滞在して製作活動をしたことで世界的に有名になったと紹介している。飛びかんな・打ち刷毛目・打ち掛け・流し掛けなどの手法に特徴があり、色彩も茶、黒、黄などに興味が引かれるなあと知識を得て、町をぶらぶらしてみることに。

唐臼でついている様子があちこちで見られる登り窯も何箇所かあり、窯の中も見ることが出来たこんな店が家の前に並んでいて楽しい

窯元によって作品の出来具合が少しずつ違うので全部を見ながら何か好きなものを買おうと思っていたけど、小川に沿って窯元の唐臼が水を引いてはトーンというかドンという音があちらこちらから聞こえてくるのが心地良いのと、窯元の間の家の前でパンや果物、おやつ類を買うのも楽しい。おばちゃん達との会話もちょっとずつだけど楽しんでいる様が伝わってくる。小さな町に窯元が集中しているので歩きやすく、伊万里・大川内山より小さく鄙びているけど逆にそれが気楽さにつながっているようだ。2時間弱の滞在だったけど期待していた以上の楽しさで、民陶祭に偶然ぶつかって大変良かったですね。

窯元 柳瀬晴夫さんのお店柳瀬晴夫さんのお店で安く買いました

次は小石原に向かい、時間があれば、英彦山神社に行こうと12時半に出発。