湯川から見る向瀧 金色の文字が目立つ 27日会津・七日町から若松駅に戻り、16時30分発の「ハイカラさん」に乗り、5時7分に東山温泉駅に着き、向瀧に向かった。徒歩1分とすぐ近くにあったが、木造の建物と金色の向瀧の文字が目に入り宿に近づくと、3人の若衆が走ってきた。



山の斜面に立つ庭園と鯉の泳ぐ池 手入れが良い 名前を確認して僕達の荷物を奪うようにして、部屋に案内してもらう。風呂の案内を受けてすぐに庭園が見えた。しばし池の鯉や斜面に広がる庭園と建物を見てから、あやめの間に入る。




おうすと手作りの菓子 担当の仲居さんがお茶を持って直ぐに部屋にやってきた。お茶ではなく、おうすと手作りの和菓子だった。ここまで見事なスピード感だ。




案内された「あやめ」の間は充分の広さ 東山温泉は藩政時代は「天寧寺の湯」と呼ばれ、向瀧の前進は、当時「きつね湯」と呼ばれて会津藩士の指定保養所として使われていた。明治6年に民営化し以来、平田家が代々営業している。山の斜面に広がる3000坪の庭園を囲むようにして数奇屋風の木造建築が階段状に増築されて独特の景観を保っている。国・登録有形文化財を含めて、木造建築を維持する努力は並大抵ではないと思う。もともと木造のホテルが好きで、九州でも唯一の雲仙観光ホテルには度々行っていたので、旅館の木造建築を見ることがこんなに楽しみだったのは自分でも不思議なくらいだった。

きつね湯には蛇口が無い 勿論、全て源泉かけ流しの温泉と、地の食材を使った食事も楽しみだったので、早速、まずは3つある家族風呂の一つに入り、夕食前の散歩から戻って今度は、熱めの「きつね湯」に入る。ひたひたと温泉が体に押し寄せてくる感触がなんともいえない。白御影石で縁取られた源泉は自然湧出の含食塩石膏泉が自然に流れ出て湯船に注がれているそうだ。天井から水滴がしたたり落ちてこないのは、ヒル石(軟石)が貼られているからで、確かにしずくは落ちてこない。結局温泉には5回も入ってしまった。

温泉から上がって直ぐに夕食。この旅館自慢の料理は「鯉の甘煮」。僕は鯉が苦手なので、鯉のたたきと甘煮は一つだけ頼んでいたら、代わりに棒だらとゆば刺しが出てきた。アルコールは勿論、会津の日本酒で向瀧のオリジナルを栄川酒造で仕込んだものを頂いた。この鯉の甘煮と棒だらが実にこの日本酒に合う。どれも美味しく頂いた。

料理の数々は豪華さは無いが美味い 自慢の伝承の味は「鯉の甘煮」

こづゆは会津伝統の汁物。正月とか祝いに出るため、椀が赤い。でざーとまで手を抜かず、最後までしっかり食べてしまったけど意外と腹に収まった。食後にまたコーヒーとアイスクリームまで頼み、もう駄目。

会津伝統の味「こづゆ」と「磐梯鱒の寿司」 夕食のおしながき



朝食もシンプルで美味しく、ご飯は会津こしひかり 朝食も野菜中心で、えっこれだけという印象だけど、ご飯も味噌汁もみんなうまい。この満足感はなかなかよいものだった。





ベッドに慣れただけに布団生活は相変わらず苦手なのは仕方がない。標準の部屋で、庭に面していないのを除けば、リーズナブルでいまでもこういった形式で経営されているのは驚きで期待を裏切らないものだった。(二人で37,000円)