1泊して朝食前にフォレストヴィラからパレス・ハウステンボス、観光丸などを見ながらゆっくり散策した。

ハウステンボスはボタニカルリゾート 自然との共生






フォレストガーデンはどこも花が一杯で楽しい。これまで900種31,000株もの植物を植えてきて、ハウステンボスがボタニカル・ガーデンと称し、自然との共生を目指していることが分かる。水と花に囲まれたフォレストヴィラのコテージも非現実的な場所ではあるが、一度泊まって見たいと思った。


ホテルデンハーグの前には観光丸が係留

散歩中に観光丸の出航時間の案内板で10時出航を見つけていた。ホテルに戻り、荷物のポーターサービスを聞くと、11時までに預ければ1時以降にインフォメーションセンターで受け取れるのが分かり、観光丸から部屋に直ぐに戻れば充分間に合うので、海からハウステンボスを眺めるのも良いかと向かった。


観光丸に乗船






観光丸は今年が就航して20周年だが、2007年経済産業省から近代化産業遺産に指定されている。船内の案内でこの船のオリジナルは、幕末の時代にオランダから江戸幕府に寄付された日本発の蒸気帆船「観光丸」であり、勝海舟や榎本武揚などが乗り最新の航海術を学んだと聞き、思わず幕末の息吹を感じた。

帆を張っていよいよ出航?






幕府の長崎伝習所は1855年に開設され、観光丸(スムービング号)には総勢39名の旗本・御家人・諸藩士が選抜され学んでいる。1857年には咸臨丸と朝陽丸の2隻が到着し、伝習を受けている。

観光丸の先端まで伝い歩き、下は海でわくわく






その船を設計図に基づき復元し、ハウステンボスで乗れるとは知らなかった。30分の短いクルーズは、単なる遊覧ではなく、帆船を紹介することも狙いだったのか印象に強く残ったように思う。

船内での2つ目のイベントは、ロープの結び方講習






ゆっくり岸壁を離れると、帆を上げるデモンストレーション。乗船者には帆先まで歩く体験やロープの締め方を教えてもらったり。船上はかなり暑かったけど、予想以上に楽しかった。幕末の時代に、353トンのこの小さな帆船がアフリカ喜望峰などを通りオランダからやってきたのかと感動したね。

ホテルアムステルダムのロビーは明るい






1時までもう少しハウステンボスで過ごそうと、園内にある4つのホテルの最後の一つとなったホテルアムステルダムに向かった。お目当てはオーク・ラウンジの特製ステーキ・バーガー。実はこのホテルは昔娘が卒業旅行にと友人達と泊まったホテルで、ロビーに入ると天井が高く、明るい雰囲気。家族連れや女性のグループには良さそうな印象だった。

ホテルアムステルダムのオークラウンジで休憩






ロビーを突き抜けてオーク・ラウンジに入ると、若いカップルと、我々と同年代のカップルが2組だけ。お目当てのバーガーを一つだけ頼んだがこれが正解で、思ったより大きいサイズ。小腹には丁度良かった。

パレス・ハウステンボスには赤いカーペットが そう結婚式






簡単な昼食後、パレス・ハウステンボスに向かった。この宮殿はオランダ・ハーグにあり、ベアトリックス女王の住まいを忠実に再現し、内部の壁画の間や時代の間、背後にある庭園なども一見の価値がある。この庭園は幻の庭園だったものを設計図通り忠実に再現している。特に庭園を囲むように連なる回廊は蔦などが絡まり、日陰となっていた。


1時になったので、出国場所に向かい最後の買い物を楽しんで、ハウステンボスを後にすることに。荷物をインフォメーションセンターにて受け取り、送迎バスで駐車場所まで送ってもらった。

1泊2日のハウステンボスの楽しみ方は、ホテルヨーロッパに泊まり、迎賓館やデ・アドミラルレストランでの豪華フランス料理も良いが、ホテルデンハーグのワインバーでゆっくりワインを飲み、花火を見て、グランキャフェでビールを飲みながらバイオリンの音色に耳を傾ける。ホテルアムステルダムのオークラウンジで雑誌でも読みゆっくりする。今回はさながら園内のホテルめぐりの感はあったけど、こういった楽しみ方が出来て良かった。そして、観光丸の存在を知ることが出来たのも収穫だった。

後日談だけど、家の近くにあるコキンヌレストランに妻とで偶然隣に座ったてつろぐさんから、ハウステンボスではヴィノテークが好きと聞き、我が意を得たり。ハウステンボスに行く楽しみが出来ました。