久しぶりに金沢に行くならと、4月29日は金沢の手前にある粟津か山中に泊まろうと思って、温泉本に数冊目を通した。温泉街の情緒を楽しむなら山中、山中では新しくなった「白銀屋」か、粟津なら「法師」に泊まろうと考えていた。

突然、私を営業マンとして育ててくれたある企業の部長が必ず「法師」を利用していたことを思い出した。やれゴルフの接待、役員旅行といろんな場面に使っていたので、そんなに良いのかと当時不思議だったことまで思い出した。

僕は昔からベッドでの生活ですし、今でも旅館に泊まるのは好きではありません。温泉は大好きですが、旅館の蒲団に寝るのが苦手だし、朝叩き起こされるのが大嫌いでした。でも歴史のある旅館なら一度は泊まってみたいと思っているので、法師に泊まれるならと1ヶ月前にインターネットから旅館のホームページに一番安いプランですが申し込んでいた。

旅館 「法師」粟津温泉は東に日本三大霊山の一つ、白山を仰ぎ、開湯は今から1300年昔の養老二年(718年)、北陸最古の温泉です。法師の歴史もその時始まり、ギネスブック公認の世界最古の宿とある。
旅館のホームページを見ると、74室あり、新館はビル棟なので、最古の歴史を持つとはいえ、期待しすぎないようにしようと思って出かけた。
法師のロビー庭園

木造の玄関は佇まいがありなかなか雰囲気がある。まずは到着したら、ロビー正面の茶室に案内され、抹茶のもてなしを受けた。廊下を通した苔むした庭園には歳を重ねた歴史の重みを感じた。

頼んだ宿泊プランは一番安い「スペシャルプラン」でしたが、案内された部屋は夏の館二階「石南花の間」。若干狭い感じだが、コンパクトな和室二間続きで、堀ごたつがあったので洋式の生活に慣れた僕らには助かりました。

早速、自慢の大浴場の温泉に入る。泉質は塩分の強い加賀温泉郷と異なり、ナトリウム硫酸塩泉で無色透明なのは不思議でなかなか肌にやさしい。大浴場の湯船はゆったりとして、掛け流しの温泉は良い気持ちです。入り口には飲泉口があり飲んで見たが、癖のない味でおいしかい。

並べられた夕食朝食は目にも美しい

今回のプランは朝晩とも部屋食でした。高価な材料は出なかったけど、皿の盛り付けは目にも楽しめ、僕らには充分な量でした。

法師は千三百年の歴史を感じるのは、玄関から茶室までのロビー部分だけで、あとはビル棟もあり、取りたててこれはという印象はありませんでした。せっかくギネスブックに載っているなら、旅館文化や温泉文化、歴史を感じさせるものがあれば良いですね。