平戸大橋






長崎に出島が出来るまでオランダとの貿易で栄えた平戸は、福岡からはかなり遠い存在でこれまで行けずじまい。
珍しく妻が平戸に行きたいと言ったので実現した。佐世保から約1時間、赤い平戸大橋を越えるといよいよ平戸島に入る。

川内峠川内峠からの眺め(北の方向) 

まずは標高267mの川内峠に向かった。駐車場周辺にあはなだらかな大草原が広がっている。頂上まで登ると360度全て見渡せるので必見です。

このあといよいよ市街地に入り、3時過ぎに平戸港交流広場(無料)に駐車。
受付で地図をもらい、平戸観光資料館〜松浦史料博物館まで歩き、時間があれば聖サンフランシスコ・ザビエル記念聖堂まで行こう決めた。

オランダ塀






オランダ商館跡横にあるオランダ塀のある石段を上がるとすぐだ。漆喰で固められた塀は通商「オランダ塀」と呼ばれている。高さ約2m、幅70cmあり、数少ない遺構の一つ。


平戸観光資料館は、オランダ商館復元事業を進め、「1639年築造倉庫」は2011年完成予定とのことだが、当時の様子がわかるようになるのは興味深い。

平戸観光資料館






資料館では平戸と儒学者・山鹿素行の関係を知り、山鹿流陣太鼓と平戸が思わぬところで結び付き興味深かった。

山鹿素行は朱子学に反するとして赤穂藩浅野家に預かりの身となり、10年後赦されて江戸に帰り、松浦藩主29代天祥公鎮信は浅草の邸宅に住まわせた。素行はここに3千人の師弟を養成した積徳堂を家塾とした。素行が没して60年後、3代目の高道のとき、平戸に積徳堂を移し定住し山鹿流学問が代々平戸に伝えられた。素行の遺著書籍等の主なものがこの観光資料館に展示している。

資料館2階からの眺め






二階テラスから眺めが良いと教えてもらい上がる。言うだけあって平戸城や遠くに平戸大橋が見えた。

松浦史料博物館への道






資料館から街並みを見ながら細い歩道を下ると、松浦史料博物館は近い。

この博物館は松浦家39代により資料等は寄贈され、建物は1893年に建てられた当主の私邸だった。敷地周辺はオランダ・イギリス貿易時代はウィリアム・アダムスをはじめ各国の要人がて詣りした歴史ある場所だ。松浦家ゆかりの品々が展示されている。

眺望亭での珈琲と当時のレシピをもとに再現したクッキーなどを食べたり、茶室閑雲亭の抹茶も興味深い。

観光案内標識






そろそろ疲れてきたが、平戸の売りである「寺院と教会の見える風景」を探しながら通りを歩く。細い辻毎に案内標識があるのは分かりやすい。


寺院と教会の見える風景






すぐに寺院に重なるように聖フランシスコ・ザビエル記念教会の天主堂の尖塔が見えてきた。石畳の階段を上がり、瑞雲寺、光明寺から記念教会までは平戸ならではの異国情緒が楽しめる静かな散歩道でした。


記念教会






尖塔を持つ天主堂は1931年に建設されたカトリック教会であり、フランシスコ・ザビエルの来島を記念してその立像が建てられた。これを機に、教会名も改められている。

記念教会の内部は美しい






教会内に入ると誰もいなかったので、写真を撮ることが出来た。

平戸港交流広場に戻り、車で予約している「平戸海上ホテル」に向かった。