平戸の歴史を感じながら歩いて、予定より少し遅れて平戸海上ホテルにチェックインしたのが17時。

この旅館にはしおさい館渚亭に洋室ツインの部屋があるのと海に面しているので選んだ。部屋そのものは上質のホテルの客室と同じレベルに部屋を改造していたので、ベッドも良く遮光カーテンを使っている。

旅館をチェックアウトするときに、フロントでチラシを見つけた。
ひとつは「平戸市内周遊定期観光バス」が5月から12月27日まで、金・土・日・祝祭日に料金無料という案内です。
もうひとつは、ガイドと行く西海国立公園『ひらどの山旅2泊3日』だ。エコウォーク・まち歩き・グルメのツアー募集。地元の平戸観光交流センターがいわゆる着地型旅行会社を設立して募集している。地元ならではの案内を受けることが出来る。


平戸海上ホテル 和会席平戸海上ホテルの夕食 最後は鯛茶漬け

 夕食は1階料亭「観月」のテーブル席で和会席料理。ボリュームもあり、鯛茶漬けまで食べてしまったので実は夜中も苦しくて大変だった。
高級なメニューは無かったけど、楽しめた。
温泉があり、夕食前に水族館のような地下の温泉。夕食後は家族風呂、朝は大雨だったけど展望露天風呂と楽しめた。

午前中はかなり雨が降ったけど、北の端にある旅館から平戸島の中部にある切支丹資料館や紐差教会までドライブ。
風も強いので、とりあえずカトリック紐差教会だけ立ち寄ることにした。

紐差(ひもさし)教会







原爆により旧浦上天主堂が破壊された後は、日本最大の天主堂として知られた教会とのこと。
中に入るとそっと入るようにという案内紙が張ってある。丁度赤ちゃんが洗礼を受けているところで、アーチ型の天井や花柄模様のステンドグラスなどが印象的でした。

オランダ橋






宝亀教会にも訪ねようと思ったけど、手前の細い道が工事中で入りいくそうなので断念して、市街地に戻り歩くと、オランダ橋を見つけた。1702年に築造された石造単アーチ橋はオランダ商館建造に携わった石工が地元の石工達に伝授したと伝えられている。

カスドースを食べたいと思って市街地の古民家カフェとして昨年8月にオープンした蔦屋茶寮に入った。

蔦屋茶寮蔦屋 平戸銘菓と抹茶セット

 この店は1502年創業といわれる平戸藩松浦家御用菓子司「蔦屋」の和モダンの別館。
座敷に上がると、ガラステーブル越しに菓子の型がディスプレイされていた。妻は平戸銘菓(カスドースと鳥羽玉)と抹茶セット、僕はT`sロールセットを注文。
カスドースは平戸市に伝わる南蛮菓子の一つで、カステラを少し硬く作って卵黄を固めてグラニュー糖をまぶしたもの。触感が良く、普通のカステラとは違う味で、一度は食べてみと良いお菓子。昔庶民には食べられない幻の菓子。少しお土産に買いました。

帰りのルートは北松やまびこルートから佐世保三川内ICに出ようと走った。
江迎町から世知原町に抜け、農産物展示場・国見の郷に立ち寄ると世知原町の案内図が出ている。明治から昭和初期にかけて17基の石橋が作られ、九州有数の石橋の町として知られる。

公共の宿「山暖簾」






また以前に旅行番組で見た公共の宿「山暖簾」の案内を見つけたので見学がてら立ち寄って見た。ロビーやレストランなどからは里山の絶景が見え、みんなが外に向かって座っている。田舎に似つかわしくない近代的な建物だが、それもそのはず、設計家黒川紀章が総合プロデューしており、リーズナブルな金額で泊まれ、温泉もついている。
機会があれば泊まりたい印象だった。