8月23日、海旅業界シニア会の特別編で、「高野山・女人道コース」を歩いた。暑い夏に歩いたのも、うだる暑さから逃れたい避暑気分も働いた。

不動坂口女人堂から境内を眺める高野山への七つの参詣道には、金剛峯寺の境内に入れない女性のために、女人堂がそれぞれの入り口に設けられていた。

不動坂口女人堂前には金剛峯寺への門と長い下り坂があった。ここからはもちろん金堂など見えない。




不動坂口女人堂女性は女人堂を起点に女人道をたどり、奥の院へのお参りで歩いた。女人道にはそんな歴史が秘められていいる。
女人堂で現存するのは、高野山駅前からバスで一つ目「女人堂」バス停の横にある「不動坂口女人堂」だけ。 


今回僕らは帰り和歌山市に抜ける予定で車で出かけたが、高野山へ電車で入る場合は、大阪なんば発南海電車で高野山麓の極楽橋まで行き、ケーブルで高野山に上がる。高野山上は南海りんかんバスが奥の院前や大門まで頻繁に運行している。

今回歩いたコースは この女人堂から左回り約6.6キロ、奥の院まで。極楽橋から2.5キロの不動坂をカットしている。

女人道 弁天岳から不動坂口から急な上りが続いたが、木々に覆われた道は風があって涼しく、歩くこと20分で弁天岳(984.5m)に到着。風が通り、気持ちがよいこと。





ここから大門口女人堂後を通り、鳥居をくぐりながら下って行くと大門に出る。ここまで休憩を入れて約1時間、2km。

大門
大門は高さ25.1mの総門で、1705(宝永2)年に再建された立派な門構え。九度山をスタートする町石(ちょういし)道コースは約21.5kmの健脚向きだが、世界遺産登録された町石道の山上での入り口でもある。


大門 町石町石は高野山への道標として1町(約109m)ごとに建てられた高さ約3mの五輪卒塔婆形の石柱で、大門そばの町石は根本大塔まであと6つめ。



女人道 ろくろ峠から
大門そばの大門口女人堂跡で昼食休憩を取り、下ったり上ったりを繰り返ししていると、やがて景色のよい尾根に出てくる。この大滝口女人堂跡の手前、ろくろ峠からは、このコース一番の眺めが広がる。
この峠から大塔や金堂を拝もうと、女性たちがろくろ首のように首を伸ばしたと言われている。

女人道 熊野小辺路ルートの案内大滝口女人堂跡にこんな案内板が立っていた。
ここが熊野古道への三本の参詣道(大辺路・中辺路・小辺路)の内の一本で、小辺路の始点にあたり、大滝より伯母子峠を越えて本宮へとつづくとは気が遠くなる。

登ったり下ったりを繰り返しながら、平坦な道を進み、15分ほどで円通律寺、大峰口女人堂跡を過ぎてしばらく歩くと、急な下りになる。約45分歩き、やっと奥の院前の駐車場に着いてゴール。

合計約3時間の女人堂コースは、高野山上の聖地に入れなかった女性を思う歴史を感じながらのウォーキングだった。妻と二人だけで歩くのは人通りも少なく、迷うこともあるので、こういった歩く会に今後も参加したい。

このあと、四国遍路結願報告の海藤さんと共に町石道を歩かれた方や、高野山を見学された方と合流しての打ち上げに参加した。