奥比叡ドライブウェイを走り抜け坂本に向かったのは、遅い目だが、鶴喜そばで食事をするため。
延暦寺前の売店にも鶴喜そばがあったが、食べるならやはり本店ということで向かった。
本店に着いたのは3時過ぎ。創業280年、本店の母屋は築130年近いそうだが、歴史を感じさせる建物を見るだけでもうれしい。大名おろしそばを頼んだが、やや太めに切った腰のある蕎麦はやはりうまい。
食べ終わって少し町を歩き、創業100年の鶴屋益光でお饅頭を2種類、そばと栗饅頭を買った。門前町には食べ物屋やお菓子屋があるのが楽しい。
日吉大社は入ったことが無いので、少し陽が陰ってきたけど、入場料を払って入ってみた。
境内への入口が狭いので、思ったより小さい神社というのが第一印象。しかし、案内をみると甲子園球場11個分という大きな敷地に牛尾山を含むのでずいぶん大きい。
八王子山(牛尾山)は比叡山の神が降り立つ神体山として崇められ、神仏混合のまま今に至っている。 歴史的にも京都の表鬼門に当たり、鬼門よけ、魔よけ、災難よけの社として知られ、天皇の行幸がなされるほど。
境内を歩き、東本宮に来ると、拝殿では3人の若者が太鼓の練習に熱中している。その心地良い音色に調子を取りながら、走井橋までもどってきた。通りに面した鳥居をくぐってきたところにある、六角堂にも立ち寄った。早尾地蔵尊とも呼ばれ、比叡山の開祖伝教大師最澄上人自作の石地蔵尊と伝えられ、神社の敷地につながる異質の眺めだった。
ぶらぶらと古い坂本の町並みと日吉大社の紅葉を最後に、今回の比叡山〜坂本の紅葉探索も終了したが、思ったより素晴らしい紅葉を楽しめた。