和歌山南部、いわゆる「紀南」へは今年2月以来になっていた。12月10日の結婚記念日には会議が入っていたので、一日遅れの12月11日から白浜に行く予定だったが、フェイスブックでやり取りをした方とオリーブ栽培について情報交換するため朝から出向いた。途中、印南サービスエリアで、この店を経営する方と10年以上ぶりに会って、お互いの近況を語り合った。10年という歳月は健康を含めていろいろお互いにあったが、昔結構お付き合いしていたので、全く違和感なく、熱く語り合って、再会を約束して白浜町に向かった。
少し早い目についたので、白浜町で有名な観光名所、三段壁に行き、太平洋の雄大な海を眺め、しばし休憩した。約束をしたイタリアンレストラン「La maison de ひろ岡」まですぐそばだ。
「三段壁」交差点を山側に入るとすぐ、素敵な家とオリーブが目に入ってきた。いかにもおいしそうな店だ。白浜で開店して4周年を迎えたばかりだそうだ。レストランで出す野菜などはすべて自家製。農家とシェフ、ワインソムリエ夫婦はオリーブ栽培にも熱中しておられ、挿し木のオリーブ苗を育て、耕作放棄地を借りて来春には本格的なオリーブ農園を始められる。
レストランは完全予約制。おそらく残った時間は農家をしているのだろうか。ランチは3000円、5000円、8000円、ディナーは8000円のみ。ワインも一杯ありそうなので、次回はB&Bのホテルに泊り、夕食を食べに行きたいものだ。トルコからオリーブの苗を輸入したい方々とレストランで落ち合い、オリーブ談義。病嵩じてトルコまでオリーブ畑やオリーブオイル製造会社まで見学してきたくらいで、話が尽きない。せっかくの手の込んだおいしい料理を味わったり、写真をゆっくり撮る時間が無く、残念だった。フェイスブック友だちも初対面。

話の中で話題になった「平草原(へいそうげん)公園」に初めて行ってみた。聞くと見るとは大違いで、なだらかに広がる丘陵地帯にある公園はアスレチックやウォーキングが楽しめ、元空港跡地近くまで歩いて行くと、バラ園があり、まだまだ咲き誇っていた。手入れされず、野生化している印象だったが、結構きれいだった。この公園にはトリムコースやアスレチック、春の桜など広々としている。遅めのランチの満腹感を減らすための散歩にはもってこいだった。
そのあと、なかなか行く機会のなかった「ホテル千畳」にチェックイン。いまは、経営権が変わり、湯快リゾートとしてオープン、1人1泊2食7800円の宿に変わっている。部屋の中はトイレなどきれいだし、バイキング料理であることの好き嫌いはあっても、安くて快適だった。結果的には、朝、露天風呂に入りに行ったが、眺めもよく、熱い湯、塩味の濃い泉質だけでも泊る値打ちがあった。

さっそく車で、白良浜海岸に向かい、無料駐車場に止めるころ、ちょうど5時。お目当ての海外のライトアップが始まった。白良浜「白砂のプロムナード」は2度目だが、明るい時間の方が周囲の景色も眺めることが出来るし、写真も取りやすいので却ってよかったようだ。

今年結婚39周年で、来年は大台で賑やかに祝いたいので、今年は白浜の良い温泉で地味に祝ったが、日本酒の見すぎて少々酩酊した。お互いに健康であることに感謝の時間だった。