クリントイーストウッドの監督という字を見て選んだ映画は、すっかり忘れていた時代の音楽を聞きながら、何故か涙がよくこぼれた。ともかく、見入ってしまい、音楽も楽しめた。ミュージカルとしての「ジャージーボーイ」も見たいと思った。

主人公のザ・フォーシーズンズの歌う「シェリー」は1962年の大ヒット曲で、購入したパンフレットを見ると私が14歳の時。フォークソングのPPMピーター、ポールandマリーも同じ1962年にデビューしているし、ビートルズもこの年ヒット曲「ラブミードゥー」をだしている。

メンバーがそのときの気持ちを説明する趣向で効果的に入る描写が良い。
コンサートツアーから家族の元に帰ると、奥さんがツアーでいない寂しさからキッチン・ドリンカーになっていたり、リーダーが借金まみれで大変な目にあったり。それでも自分には歌しかないと一生懸命生きている、栄光と挫折の映画でもある。


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ヤフー映画より

《映画解説》

『グラン・トリノ』などの名匠クリント・イーストウッドが監督を務め、ブロードウェイの大ヒットミュージカルを基に描くドラマ。1960年代にザ・ビートルズと並ぶほどの人気を誇ったアメリカのポップスグループ、ザ・フォー・シーズンズの光と影を数々の名曲と共に映し出す。ブロードウェイ版同様ジョン・ロイド・ヤングが、バンドのリードボーカル役を担当。グループの宿命でもあるメンバーの友情と不和、栄光と転落の物語が胸に響く。

《あらすじ》
ニュージャージー州の貧しい町で生まれ育った4人の青年たちは、その掃きだめのような場所から逃れるために歌手を目指す。コネも金もない彼らだが、天性の歌声と曲作りの才能、そして素晴らしいチームワークが生んだ最高のハーモニーがあった。やがて彼らは「ザ・フォー・シーズンズ」というバンドを結成し、瞬く間にトップスターの座に就く