海の京都DMO本部主催インバウンドセミナーが3月14日福知山市民交流プラザで開かれた。

基調講演は、東京谷中「澤の屋旅館」館主の澤功さん。家族で経営するが、この方の話は自然体で自ら経験されたものだけに参考になる話でした。












1982年に外国人を受け入れ出し、これまでに90カ国、144,000人。その9割が個人旅行者であり、今もほぼ毎日満員を続ける。観光カリスマとして知られる。

観光旅館の宿泊者がついにゼロになった1982年、他の旅館の勧めで始めた外国人の受け入れ。

情報発信の歴史はまさにいま海の京都で取り組み始めたもの。澤の屋さんは驚くことに30年前から取り組まれている。
チラシの世界中への配布や、ガイドブックでの紹介、トリップアドバイザーでの書き込みでたくさん来られ、SNSではこれからは写真から動画だと言われている。

日本の宿はもっとカードギャランティで無断取り消しを防げば良いのにと感じていたが、すでに取り組まれている。

どの国の外国人でも分け隔てなく受け入れていることを旅行者は敏感に分かっている。双方向で旅行することで国ごとに習慣や文化の違いを肌で感じる。その差を埋めるのは受け入れの気持ちだと語る。ホスピタリティとサービスの違いが澤の屋が外国人に支持されていることだとわかった。

外国人がなぜ日本に来るかをリピーター対象でアンケートで調べると、歴史文化を知りたい、生活を体験したいとある。ロンリープラネット社からは「今あるものを無くさないでね。」と言われているし、今のスタイルは変えないとも言われた。

単に金儲けだけでやるのではなく、宿から町で出るふれあいを通して相互に理解し、国際交流になる。仕事だと思えば辛いが、観光業は世界平和に繋がる仕事だと思えば励みになる。まさに、「観光は平和のパスポート」だと語られた。

あれこれ、たくさん同感する言葉が多かった。