北前船で栄えた坂井市三国町のまち歩き。料理茶屋 魚志楼から歩きだし、格子戸の連なる町家や豪商の面影の残る歴史的な建物をめぐるコース。「きたまえ三国」のボランティアガイドに案内してもらった。
料亭たかだやは詩人三好達治は昭和19年から5年、三国町に滞在し頻繁に通った。

「春の旅人」より、没後東尋坊に建立された一篇が紹介されている。

趣のある街並みが続く。

履物屋。

そば屋。

ここは作家高見順の生家。

三国湊きたまえ通りのミニ資料館マチノクラ。2016年春にオープンし、観光の拠点となっている。

竹下景子が案内するムービーを見ることが出来る。文学と歴史紹介の二篇用意されている。

主屋は、妻入屋根の正面に平入り下屋がつく「かぐら建て」といわれる三国の建築様式を持つ旧岸名家が見学できる。北前船交易で材木商を営んでいた豪商だ。

上からも板をおろし、扉をしめる様子。

台所は大八車で材木を船着き場まで運ぶ大八車が行き来した通路には足羽山で採れた笏谷石が使われている。

かつて帳場のあった土間。

少し歩くと、建築中の旧大木道具店。

上の絵の大きな木が再生のシンボルだ。

横の伝統的な建築物はおしゃれなカフェに生まれ変わっている。

森田家は廻船業から金融業に転身し、大いに繁栄した。旧森田銀行本店。

その内部が綺麗に修復されている。

三国湊は北前船で大いに栄えた港町。伝統的な建物を坂井市が再生し、民間で活用するプロジェクトに取り組んでいる。
日本遺産に認定された北前船ゆかりの地としてどう賑わいを見せるか、大木道具店がオープンする来年、今回見れなかった旧龍翔小学校の外観を忠実に復元した坂井市総合博物館「三国龍翔館」とともにゆっくり訪れたい。