もう一度行きたいと思っていた枚方オクトーバーフェストは9月24日に終わったが、会場でビールを飲みながら、イベントと観光振興について考えていた。

オクトーバーフェストは1810年に始まったと言われ、本場ミュンヘンでは9月中旬から10月上旬の期間中に600万人が集まる世界最大のイベント。ミュンヘン滞在中に、楽しんだビヤホールでの比ではない。こうなると立派なイベント観光で、消費額もすごいだろう。











(geocity.comより)

イベントをやらなければ人が集まらないのは都市部や地方でも同じだが、意味合いはずいぶん違う。
枚方であれば地域に住む人も40万人と多く距離的には参加しやすいが、逆に周辺沿線や大阪、京都でのイベントも多く競争は激しい。地方は交通費も時間もかかり、来てもらうのはなかなか難しい。











(euro.typepad.jpより)

同じアルコールのイベントである丹後酒蔵ツーリズム委員会が主催する「丹後天酒まつり」に関わっている。
地域の方にも楽しんでもらうが、目的はあくまで都会の方に丹後に来てもらうことであり、SNSやメディアによる発信と旅行社によるツアー募集を通じて都会から来てもらっている。

4年でやっと形が出来上がって来たが、
目標はあくまでいつ来ても、ゆっくり丹後の持つ文化や歴史などを感じ、食や地酒を楽しんでもらうことに置いている。これこそが観光振興と考えている。 











(euro.typepad.jpより)

観光誘客とは、その地に来てもらうよう地域の情報を発信することであり、知られなければ外向きには認知されず存在しないのと同じです。お金を使わなくてもSNSで発信できる時代ですが、紙以外に外向きにPRすることにお金を使うのはもったいないという風潮があるのは残念です。

また、そこに住む者には当たり前の事が、 よそ者には新鮮で非日常を楽しめるからわざわざよそからやって来る。 なのに、地方を楽しめない。

例えば、地方の居酒屋に行くと、地酒はなく、よその酒しかない。安い酒しかないということがある。せっかく地方に来たのに地酒が置いていない。これは、客が地元の人だからそうなっている。そこは地酒も置いて欲しいし、どこで飲めるかを示したい。酒蔵ツーリズムはそんな普及活動でもある。

観光地ではなくても、そこにある、そこにしかない、いきたくなるように仕掛け、また来てもらいたくなるようよそもの目線で工夫していくことも必要だなあと考えていた。