7月26日から島根県松江市に仕事で入り、27日は松江から高速バスで大阪に向かうまでの時間を利用して、斐川町にある「荒神谷(こうじんだに)博物館」を訪ねた。

松江から車で約50分、宍道湖を離れ山の方角に入ると、荒神谷史跡公園・博物館に到着。まずは、「発掘ドキュメント」(約10分)と「出雲の原郷」(約8分)の映像を見ると、発見当時の状況等を理解することができ興味深い。

そのあと松江に戻り、天神町商店街を歩き、お勧めの「皆美旅館」の鯛茶漬けを味わうことが出来た。



荒神谷博物館二千年ハス

史跡公園は遺跡を中心とする歴史景観を守るため、1995年にオープン。寄付金が3億円集まっていたので、斐川町が同額を拠出して、博物館は2005年10月にオープン。
荒神谷遺跡は、1983年、広域農道建設に伴う調査で、調査員が偶然一片の土器を拾ったことがきっかけとなり、1984年、谷あいの斜面から4列に並んだ同じ形の358本の銅剣が出土。銅剣はこれまで全国で300本あまりが見つかっているが、これほど大量に見つかったことは無く、この組み合わせもこれまでに例を見ない。また、1985年にはその地点からわずか7m離れた場所から銅矛16本、銅鐸6個も出土した。1998年には銅剣・銅鐸・銅矛が一括して国宝に指定されている。

出土した斜面出土した状態でレプリカが並んでいる

銅剣が発見された7月12日「銅剣の日』をはさんだ7月7日から8月26日まで特別展を毎年実施し、本物の銅剣を見ることが出来る。この期間以外は、2007年3月には出雲大社東隣に、島根県立「古代出雲歴史博物館」が開館し、荒神谷遺跡・加茂岩倉遺跡の青銅器の展示を常設している。

出雲の神話の世界に突然青銅器が発見されたことで、考古学や史学の歴史を塗り替えた発見は未だ謎は解明されていない。古代ロマンやミステリーに心が惹かれるのだろうなと今回の荒神谷史跡公園・博物館訪問で少し興味を覚えた。次回は加茂岩倉遺跡や県立伊豆も歴史博物館にも行ってみたい。

天神町商店街の中村茶舗松江に戻り、松江駅から徒歩約10分にある天神町商店街に寄る。七代目藩主松平治郷公が茶の湯を愛好したことから、松江には和菓子文化が育まれ、治郷の茶の湯での号が「不昧(ふまい)」だったことから、松江市民には「不昧公好み」として親しまれている。天神町の中村茶舗が周辺の和菓子屋4店に声をかけて始めた「銘茶・銘菓老舗めぐり」は、今や年間約3万人の観光客が訪問している。バスツアーで来た人は中村茶舗でお茶の由来などの説明を受け、和菓子屋「風流堂」「三英堂」「彩雲堂」「桂月堂」のスタッフが自店の宣伝をし、観光客は各自町内をマップ片手に訪ねる仕組みです。この和菓子屋4軒を見ながら町内を廻り、彩雲堂で松江紀行和菓子3点セットを購入した。

昼食は友人のお勧め皆美館の昼食で手ごろな値段で「鯛茶漬け」を食べることが出来た。写真右上の鯛のそぼろ、卵のそぼろ、その他の薬味をご飯に載せ、ダシをかけて食べる鯛茶漬け。博多で食べるものとは異なるが、これもなかなか旨い。お店は地元の方で超満員になるので予約したほうが良さそう。この旅館は最近改築して綺麗になっている。ホームページでは「鯛めし」(1575円)よりとある。

皆美旅館名物「鯛茶漬け」は鯛そぼろなどをのせて食べる