移住や定住と観光の関係を考えるにつけ、今後どう変化するのか漠然と考えていた。

ホノルルで勤務していた2001〜2004年は、隣島からホテルからのインビテーションなどで出かける時に良く家内を帯同した。昼は仕事だが、夜のパーティーは一緒というパターンであり、宿泊を伴う時には対象の女性がパートナーと一緒というシーンに出くわして驚いたものだが、我々夫婦もいつしかそのスタイルを楽しんだものだ。


そこに住み、働くのが当たり前だが、仕事以外は一緒に旅を楽しむビジネス旅行+レジャーの「ブレジャー」や、仕事+バケーションの「ワーケーション」が今後当たり前になる。そもそも働く概念が変わり、どこにいても仕事をすれば評価されるとなると、住みたい時に住み、環境が変わればまた移動するということで、移住や定住とは異なるライフスタイルが出現する。


日本では軽井沢やニセコ、アメリカのデンバーやフランスのニースなど、一時期観光地として人気を集めた所が住みたい地域となる。そんな生活が出来る人が世界や日本に存在しうるとなれば、観光ブランディングの意味も価値もある。